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ユニバーサルイヤホン j-phonic k2 & m2
(Universal IEM)

 j-phonicシリーズの K2 & m2は、ライブやコンサート、公演やレコーディングの際にミュージシャンが利用しているプロ用音響機材である「プロ・ミュージシャン用IEM」イン・イヤー・モニター(IEM:通称イヤモニ:プロ用イヤフォン)です。
 楽器の演奏者やボーカルの方が、自分の声や演奏をモニタリングし、音程などの音を解析することを目的としているため、音の解像度が高いだけでなく、とても自然に聞こえるのが特徴です。


 

j-phonicシリーズ

■ユニバーサル・モデルのプロ用ハイスペック・イヤモニ

 この製品の開発は、米国のカスタム・イン・イヤー・モニター(CIEM:耳型を採取してシリコンで成形する個人専用のオーダーメイド品)のリーディングカンパニーであるSensaphonics のJapanラボによって行われました。ユニバーサル・モデル(耳型を取る必要がなく、誰でもお使い頂ける形状)なのでカスタムIEMより手軽ですぐに利用することができ、また、リーズナブルな価格となっています。 Sensaphonicsの名機をベースにして同等のハイスペックな音質なので、プロ・ミュージシャンに演奏時のモニター用IEMとして利用されています。
 

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■日本人の耳にぴったりフィット

 j-phonicは、カスタムIEMのように耳型をとる必要がないのですが、まるでオーダーメイドのような装着感で、カスタム製造で集約された耳型情報を基に検証したところ、日本人の耳85%以上にベストフィットしています。開発をスタートしたきっかけは、既製の高音質イヤホンは大きすぎて装着が困難という音楽関係者の声が多かったことから、2400個(1,200人)以上の耳型データを分析・研究し、女性の小ぶりな耳にもきれいに収まることをコンセプトに設計されています。

 多くの高音質イヤホンは欧米のメーカーブランドが開発・販売をしているために欧米人の大きな耳を設計対象としており、日本人の小さな耳には、フィッティングしにくいという事が要因となっていた為です。

小ぶりな耳にもきれいに収まる

■グッドデザイン賞受賞-人間工学に基づいたユニバーサルな設計

 このj-phonic k2は、2010年の製品発表以来、その洗練されたデザインと高度な機能性で注目を集め、「グッドデザイン賞2011-オーディオビジュアル部門-」を受賞しました。人間工学や身体的特性(聴覚機能・耳の形状・装着特性)を踏まえた設計・デザインが評価され、プロユーズのIEMで初のグッドデザイン賞に輝きました。
 製品発表から10年が経過した現在においても、変わることなくプロの音楽関係者から絶大な支持が続いています。

グッドデイン賞 2011を受賞

*IEMとSensaphonicsについて
 IEM(イン・イヤーモニター=イヤモニ)はプロの演奏者がライブなどで演奏に必要な、バンドメンバーなどが、自分の演奏をモニタリングすることを目的に使用されています。

 近年、ハイクオリティのIEMはカスタムメイド(耳型を採取して、ユーザー個々の耳の形で製作するもの)が主流であり、Sensaphonics社は1992年にイヤモニターという全く新しい音響機器を創出(「イヤモニ誕生秘話」)して以来、このカスタムIEMのリーディングカンパニーとして多くのミュージシャンに製品を提供してきました。

 ここで蓄積されたノウハウを結晶させて創り出されたユニバーサル・モデルがj-phonicシリーズです。

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j-phonicのこだわり:既成品にはなかった極上のフィット感…耳の形状研究

2,400個以上にのぼる、日本人の耳型データを解析

 これまで既製品(イヤホン型ユニバーサル・タイプ)でプロの使えるレベルでの高音質IEMでは、米国製品がほとんどで、外国人の耳に合わせてつくられた輸入品が大半でした。しかし、それらは西洋人の大きな耳を前提とした形状・デザインで、日本人の耳には大きすぎて、装着してもはずれたり、痛くなったりするという不具合が生じていました。ましてや耳の小さな日本人女性には装着すらも困難で、女性アーティストが既製品のIEMを使用することは不可能ともいえる状況でした。そんな問題を解消しようと音響関係者と協同して始まったのが、j-phonic(ユニバーサル・モデル)の開発です。

カスタムIEM製作のノウハウが
生かされて設計された
ユニバーサル・イヤモニターが
創られた。

  

 最初に研究で明らかになったのは、耳の大きさと形状は体格(身体の大きさ)に比例する傾向があるということでした。つまり、外国人を対象につくられている既製のIEMはボディ(シェル)の形状も日本人のコンチャ(耳甲介腔:耳の開口部)よりかなり大きく、カナル(外耳道)の角度などがまっすぐ(屈曲性が低い)で西洋人の耳にしか合わない、ということ。つまり、単にそれまでの既製品を小型化するのではなく、日本人の耳に合うモデルを根本から設計する必要があることが判明してきました。

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ハードに動いても安定し続ける緻密な設計

 そこで、日本でカスタムIEMを製作していたSensaphonics Japanラボが、それまで蓄積されたカスタムIEM製作の実績から得られた日本人1,200人(2,400個)以上もの耳型を細かな部位ごとに計測し、耳の形状を世界で初めてデータ・数値化し、徹底的に分析したのです。その結果、特に大きな特徴として、日本人の耳、特に女性の形状は小さいうえにカナル(外耳道)の屈曲性が高いことがわかったのです。その基礎データをもとに、この最も条件の厳しい“歌って踊る女性アーティストが使用してもはずれない”ことを目標にして研究を積み重ね、日本人の耳にベストフィットする形状が導き出されたのです。その設計には、究極のフィット感をもたらすいくつかのポイントがあります。

 

【フィットのひみつ】

■カナルの「上り角度」を「廻るボディ」で調節

 耳型データの分析のなかで、屈曲性に加えて日本人(アジア人)の特徴として、カナル(外耳道)が第1・第2カーブによって上へ(頭のてっぺん方向に)向かって上がっていく傾向が強いことがわかりました。「上り角度」と命名されたその角度には個人差が大きくあるため、これをカヴァーできる角度の調節機能が必要になります。   

 従来の既製IEM・イヤホンは耳に入るカナル部分の角度がイヤホン本体に合わせて直線方向に固定されているので、角度の異なる人はフィットが安定しません。j-phonicはまさに逆転の発想で、カナルの「上り角度」に合わせてボディが回転していく仕組みを創作したのです。従来のイヤホンはボディ(シェル)の部分を耳のくぼみ(コンチャ:耳甲介腔)に収めて、そこに音導突起(音導パイプ)を付けるという構造です。

 これを逆に考えて、あくまでカナルの角度を優先させた装着位置を前提とし、「上り角度」が急な場合は、IEMのボディ(シェル)が回転していくことでそれぞれ角度の異なる人の耳にフィットする装着方向が自然に得られるようになっています。
 しかし、これはあまりにもスムーズなので、装着した人のほとんどは、この機能的な動きに気が付くことはないでしょう。

■コンチャの返しの発見と効果

 次に、耳型の研究によりコンチャ(耳甲介腔)の形状には、ほとんどの人にカナルと対極の部分に張り出し(空間的にはくぼみ)があることがわかりました。この部位には医学的にも名称がなかったので、ここに「コンチャの返し」という名称を付け、この部分を利用することにしたのです。
 この「コンチャの返し」は外耳道と正反する位置にあるために、ここの大きさ・形状によってカナル方向に押す力が発生させられる事を発見しました。この発見によってここに嵌め込めるような形状でつくられたシェルは、装着している間中、イヤホンをカナル方向に押し続けることができるようになったのです。
 つまり、イヤホンを装着すると耳が自然にそのイヤホンを耳の奥へと押し続けてくれるのです。

 

■従来製品の耳の外側にあった重心を底部に

 従来の既製IEMはシェルが大きく、そしてその内部に入れる部品を優先するあまり耳の形状を考慮していない不自然な形状のものが多いのが現状です。言い換えると、内部の部品を納めるために作られた形状から派生したイヤホン外形ということです。

 そのため製品の重心が耳の外側にあり、コンチャの外へ向かって重みが遠心力を発生させ、はずれやすくなっています。そこでj-phonicは重心を内側(コンチャの底部)に置き、このはずれやすさを解消しました。

■独特なフォルムの完成

 諸々の条件に適合させるために創り出されたフォルムは、コンチャに収まる“そら豆”のような形状を生み出しました。

 つまり、人間の耳が作り出した形状が“そら豆”とも言えます。ボディがコンチャにすっぽりと収まり、「コンチャの返し」にも嵌め込ませた為に、ボディを押し続けるという力が生まれ、カナルのフィットとともに装着時の安定感が向上したのです。

 そして、外耳道の太さとコンチャの大きさは比例することもわかったので、耳の大きさにおける個人差はイヤーチップの大きさ(S,M,L)で調整するようになっています。つまり、従来のイヤホンのようにカナルに“突き刺すような装着方法”ではなく、シェルは耳の大小にかかわらず“コンチャの返し”を基準としてここに当たるように装着されているのです。

こだわりの音:プロユーズの“最強ノーマルサウンド”

◆ 遮音性能 ◆

モニターは音を客観的に分析・判断するために用いられます。IEMにおいて最も大切なのは、どんな環境でも聴きたい音・聴くべき音に集中できることです。ステージ上の爆音の中などでそれを実現させるには、IEM自体に高度な遮音性能が求められます。さらに、ユーザーの耳を大音量に晒すことなく聴覚ダメージから守るためにも、確実に最大限の遮音をすることが不可欠といえます。

K2 ピアノ・ブラック
K2 ロイヤル・パープル
K2 アップル・レッド

 IEMの遮音性能は、高ければ高いほど外部の音からユーザーの耳を守ると同時に、雑音(環境音)が最大限遮断されることで聴きたい音が明瞭になり、IEMのヴォリュームを必要最小限に下げることができます。

 Sensaphonicsは長きにわたり、この聴覚保護を最重視したカスタムIEM開発で高く評価されてきました。ジャパン・ラボはこのカスタムIEM製作を通じて遮音性向上のための耳の形状研究を重ね、培われたノウハウをj-phonicに投入しています。

 その遮音性はハードシェル(プラスチック製)のカスタムIEMと同等程度を確保し、あるいはそれをも超えるレベルといえます。

高解像度、ワイドレンジ、フラットな音質

◆ サウンドキャラクター ◆

 世界のトップアーティストがこぞって認めるSensaphonicsの名機の音をベースにしたj-phonicのサウンドは、言うまでもなく世界のトップアーティストが認めた最高レベルの高音質といえます。音源制作の現場ではハイレゾをはるかに超える高解像度で作業が行われていて、低音から高音まで幅広いレンジをカヴァーしています。モニターバランス(*注1)として最適な、全音域フラットのクセのないサウンドでディテールまでクリアに聴こえるので、音楽ジャンルに左右されず、正確で安定した音の分析・判断を可能にします。リファレンス(音質・機器類のチェック)として使用する音響エンジニアも多く、その音質は“最強のノーマル・サウンド”として賞賛されています。

 内包されているドライバーは、世界のトップアーティストに最も好まれ、BAの世界トップメーカーであるアメリカのノールズ社製のBA型スピーカーを高域・低域用として1基ずつ配置しています。音質の評価は、アメリカのプロエンジニア達による度重なるテストを経て決定しています。

音響エンジニアも絶賛のハイスペック

 プロ仕様のサウンドを追求したj-phonicは、モニタリング用としてイヤホン形状の製品として最高のツールであり、また音楽鑑賞用としても音源のソースをそのまま聴きたい人にとって最も有効なアイテムといえます。

 なお、音質設定のベースとなったSensaphonicsのカスタム製品であるProPhonic 2XSおよび2MAXは、世界中のミュージシャンやエンジニアにとって“基準となる音”として評価が高く、全音域においてフラットな音質バランスが特長です。この音質がいまや米国の音楽シーンにおいて「ノーマル・サウンド」(標準音・共通音)と呼ばれ利用されている由縁です。

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(*1)モニターバランスについて

 アーティストが演奏時に”音を聴く”ということは、音を客観的に分析・判断することが目的です。決してその音あるいは音楽を、鑑賞する(楽しむ)ためではありません。そのため、自分の好みの音質に演出されて出力されるスピーカーで聴いてはなりません。
 アーティストは自分が表現しようとする音楽・音質を、自分が聴いている状態を基準にして自らがつくり込む必要があるからです。したがって、モニタースピーカーで必要なのは、高解像度でノイズの存在や音楽的な要素を聴き分けられることで、スピーカーから鳴る音に特色(低音を強調したり、ボーカル領域を膨らませる、といった音質の特徴)を持たせていない音質バランスであることが求められます。なぜなら、モニタースピーカーが演出してしまうと、自らの判断を誤認させてしまうからです。

 たとえば低音を強く出力するスピーカーで自分の演奏を確認したとしましょう。すると、そのバランスで制作された音源には低音の不足したバランスが入り込んでしまいます。逆に低音の出ないスピーカーで判断をすると、作成された音源は低音ばかりが強くなり耳障りなバランスになってしまいます。制作者の意図とはまったく違う作品となってしまうのです。つまり、判断をするときに使用するスピーカーのバランスは、とても重要なのです。


 では、モニタースピーカーはどのようなバランスがいいのか? というと、人間の聴覚のバランス、つまり裸耳そのものでいつも聴いている自然な生の音のバランスがいいのです。これが「ナチュラル・サウンド」や「フラット・バランス」と呼ばれる、基準とすべき音質バランスなのです。

 このようにモニターバランスとは、人間の聴覚に自然に聴こえる「クセのない、自然な音」を必要とします。間違っても「好きな音」の出るスピーカーで聴いてはいけないのです。好きな音で聴いて作った作品には好きな音が入っていないのです。その好きな音になるように演奏をして、制作をすることがアーティストの表現なのですからモニター選定は重要です。言い換えれば、モニターには、スピーカーによる演出・味付けのない機種を選ぶことが肝要ということです。
 

 例えるならば、シェフが料理をつくるときに素材を大事にするのは当たり前です。プロのシェフならば塩加減や味付けがすでにされているレトルトのようにパッケージされた材料から料理を創るのでなく、素材を吟味して“自分で味付け”をして、“自分の味”をつくり出しているでしょう。同じように、アーティストが使うモニターは自分の表現を創り出していくうえで、モニターは素材(音源)を吟味する装置なのです。

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(*2)モニターバランスをつくるにあたって必要なこと

 では、「クセのない、自然な音」として聴こえるモニターバランスをつくるには、どうすればいいのでしょうか? そこには、ただ単純に音に特色が出ないよう、原音をそのまま再現するモニタースピーカーをつくればいい、というだけでは解決できない問題があります。

 実は、人間の耳は元来、その形状によって音質を変化させています。その変化を受けた音のバランスを自然な音(聴き慣れた普通の音のバランス)として感じています。ゆえに、モニターが原音をそのまま再現できたとしても、それだけでは、この人間の耳で生じている音質変化の影響がないため、人間が自然な音として感じている生の音と差異が生じてしまうのです。つまり、イヤモニターから出る音には、人間の耳で起こっている同じ音質変化を反映させなければ、自然な音に聴くことができないのです。

 したがって、イヤホンにおいてモニターバランスをつくるためには、人間の耳の形状が起こしている音質の変化をデータ化し、この変化を加えたバランスで音を鳴らすためのスピーカーシステムを構築する必要があります。

 Sensaphonics社では、この耳の形状による音質変化を特定する基礎研究を行っています。この聴覚研究のデータを元に創り出されたのが、このIEMにおけるモニターバランスなのです。

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j-phonicをプロが使う理由:プロ仕様のイヤホン

■究極の軽さ、カスタムとの互換性によりパフォーマンスのクオリティがアップ

 “歌って踊る女性アーティストが使用してもはずれない”ことを目標の1つとして開発されたj-phonicにおいて、本体の重量は大切なポイントです。ごく軽量のIEMであれば、ステージ上で激しいパフォーマンスを繰り広げてもIEMが耳の中で動くことはなく、重さで重心が外に寄ってはずれることもありません。

◆重さについて ボディにプラスチック最強の「ポリカーボネート」を使用

 そこでj-phonic本体の素材には、防弾ガラスや航空機の窓などに使われているポリカーボネートを使用しています。ポリカーボネートは、超軽量であるにもかかわらず、耐衝撃性・耐熱性・難燃性なども高く、プラスチック最強と言われる素材なのです。

 ボディをポリカーボネート製にすることで大幅な軽量化を実現できたj-phonicは、耳に装着していることを忘れるほど軽快で、激しく動いてもズレることはありません。破損もしにくいので、ステージ上で安心してパフォーマンスすることができるのです。

■ケーブルにイヤモニ専用の特注品を使用

 j-phonicはボディだけでなく、ケーブルにも軽量かつ丈夫な素材と純度の高い無酸素銅線(OFC)を使用しています。ケーブルの重さでIEM本体が引っ張られることを防ぎ、パフォーマンスを妨げずにプレイに集中できることをアーティストに約束します。

 また、ケーブルが揺れたり、どこかに引っかかることを防ぐために、シャツクリップの設置パーツも付いています。これによってケーブルを衣服に固定させ、揺れることを防いでいます。

■カスタムとユニバーサルの互換性

 j-phonicのIEMは、Sensaphonicsのカスタム製品ProPhonic 2XSや2MAXと共通する音質設定となっています。この互換性は特に、バンドなど同じステージで複数人のメンバーが演奏する場合、非常に有利といえます。何故なら一般的にステージでのモニター音質はメインヴォーカルに合わせてつくられています。

 メインヴォーカルがSensaphonicsのカスタムIEMを使用している場合、同じステージに立つ他のメンバーがj-phonicを使用すれば、現場で設定された音質バランスなので、そのままの音を受けられることになるからです。

K2で演奏するネイサンイーストとチャックローブ
同じステージで2XSで演奏するハービーメイソン。機種が違っていても互換性があるので同じ音を聴いている。

 音質バランスがそれぞれ異なるIEMを使用すると、その演奏者は音響エンジニアが設定した音質とは異なるニュアンスの音を聴くことになります。異なる音質バランスで聴いて演奏するということはアーティストのステージ表現を妨げることにもつながっていきます。ユニバーサル仕様のj-phonicはカスタムIEMに比べ、導入までの時間短縮やコストダウンを実現しながら、カスタムIEMとの互換性によりアーティストの表現向上に貢献しているのです。

 

フォー・プレイのメンバーがJ-phonicを語る。ボブジェイムズネイサン・イーストハービー・メイソンチャック・ローブ逝去に伴う追悼文


☆ ☆ ☆ j-phonic製品商品紹介と購入ホームページ ☆ ☆ ☆

■製品仕様

j-phonicのラインナップはk2、m2の2種
目的に応じて最適なモニタリングが可能

 j-phonicブランドには「k2」と「m2」の2機種があります。いずれもステージユーズのモニタリング用に開発されていて、機器による音の演出を排除した、フラットでナチュラルな音質バランスは共通しています。2機種の価格の差はグレードの差というわけではなく、大きな違いは使用目的に適した最大音量の差で、対応するドライバー部品等の価格や加工難度の違いとなります。このように 「k2」「m2」にはそれぞれ最大音量の設定があり、規定値を超えるとドライバーの正常な発振状態の限界を超え、バリバリといったバジングノイズが発生して警告を促します。2機種を選択する際には個々の使用目的に応じた選定が必要となります。

j-phonic k2

 j-phonic k2はSensaphonicsのカスタム製品ProPhonic 2XSのユニバーサル・モデルで互換機となります。k2は、人間の聴覚のバランス設定に最も近い音質に設定された2XS同様、機器による主張のない自然な音がそのまま変化せずに再現されます。低音域から高音域まで全音域帯でバランスよく聴くことができ、あらゆるジャンルに対応できるので、プロの音楽関係者がレファレンス用として使用することも多い機種です。最大音量は110dB(平均105dB*)に設定されています。

j-phonic m2

 j-phonic m2はSensaphonicsのカスタム製品であるProPhonic 2MAXの互換機となり、「k2」より最大音量が10dB大きく、120dB(平均115dB*)に設定されています。2MAXと同様に、HiとLowそれぞれの音量のバランスが少し上がり、自然な音質バランスでありながらも中高音域が2XSより弱冠伸びたバランス設定になっています。全音域帯がパワーアップしているので、「k2」より多少華やいだ音に感じられるかもしれません。また、「k2」よりインピーダンスが低く設定されているので、反応速度が上がってベルトパック(モニター受信機)からのレスポンスが早く、「k2」よりさらにメインステージユーズに特徴のある機種といえます。

*音楽では一定の音量が持続的に出ているわけではないため、最大音量の値は1分間の測定平均の値です。

【k2/m2共通オプション】
カラー:
プラグ形状:ストレート型/L型


ケース:ペリカン(ハードケース)/アルミカン
イヤーチップ:[カラー]ブラック/グレー
       [サイズ]S/M/L
【k2スペック】
シェル:ポリカーボネート樹脂成型
イヤーチップ:特殊ウレタン
ステレオミニピンジャック
ケーブル:3芯(耳は2芯)
周波数特性:20~16,000Hz
インピーダンス:27Ω
感度:109dB
ケーブル:[カラー]ブラック [長さ]95cm*
¥38,000(税別)

【m2スペック】
シェル:ポリカーボネート樹脂成型
イヤーチップ:特殊ウレタン
ステレオミニピンジャック
ケーブル:3芯(耳は2芯)
周波数特性:20~16,000Hz
インピーダンス:20Ω
感度:115dB
ケーブル:[カラー]透明 [長さ]95cm*
¥62,500(税別)

*ケーブルの長さは、左右分岐部分(シャツクリップ装着位置)から下の長さになります。

※今や多くのイヤモニが、数多くのメーカーからリリースされていますが、もしもイヤモニターの選定に際してお悩みならば、プロの演奏家がその総合的な性能から、間違いのない機種として請け合うj-phonicシリーズをご検討されることをお勧めします。

 極上の音質が体感できるハイスペックにして、日本人の小ぶりな耳にも心地よくフィット。それでいて、気軽に導入でき、プロ・ユーザーも手放せなくなるという、Sensaphonics Japanラボ発の人気機種です。

製品ホームページはこちら

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