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ドラマー大久保敦夫と語るイヤモニの話。過大音量が原因で発病。イヤモニにたどりつく。(その1)
(Talking about IEMs with Atsuo Okubo, drummer,Part 1)

イヤモニについては、音楽を愛聴するという観点でオーディオファンや評論家によってブログや記事が数多く公開されています。しかしプロのミュージシャンが自由な立場で “演奏に必要なイヤモニとは何か“ を説明される機会は、ほとんどありませんでした。

イヤモニが誕生してから30年、そして日本へ導入されてから18年という年月を経て、初めてミュージシャンとイヤモニ製作者の“長いキャリアで経験してきたこと”を語る対談が実現しました。

プロ演奏家にとってのモニターとは? 音響ライブシーンでの最先端機器であるイヤモニについて、音楽活動に必携な話が散りばめられています。

大久保敦夫 Atsuo Okubo  【Drummer】

高校在学中よりレコーディングやセッションなどに参加し、現在に至る。 これまでに野口五郎、伊波杏樹、三浦大知、w-inds、チューリップ、MULTI MAX(CHAGE’s Band)、CHAGE&ASKA、永井真理子、Hi-Fi Set、沢田知可子、斉藤和義、国分友里恵、吉岡秀隆、甲斐よしひろ、甲斐バンド、髙橋真梨子、徳永英明、中島みゆき、花*花、古内東子、浜田省吾、長淵剛、KinKi Kids、ENDLICHERI☆ENDLICHERI、中西圭三などのレコーディングやコンサートツアー、小堺一機の『小堺クンのおすましでSHOW』や、ブロードウエイミュージカル『RENT08~09』、大人計画の『30祭2018』『キレイ2019~2020』『シブヤデアイマショウ2021』のステージオーケストラに参加。PAISTE CYMBAL、LERNI STICKのモニターも務めている。

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大八木哲夫 Tetsuo Oyagi 【Sensaphonics Japan代表】

世界屈指のIEMブランドを牽引するとともに、長淵剛、桑田佳祐、布袋寅泰、椎名林檎、安室奈美恵など、多くの国内アーティストのイヤモニターを製造。米国アーティストではビヨンセやアッシャーなども担当している。2004年に日本にIEMを導入し、国産初めてとなるIEMを製造して以来、現在でも新機種開発を手掛けるイヤモニ・クリエーターである。実は耳型から造るオーダーメイド・イヤホンという概念が日本になかったため“カスタムIEM”という呼称を命名して普及に尽力。この十数年は米国本社と連動しミュージシャンの聴覚保護運動、クラシック演奏家のためのミュージシャンイヤプラグ利用推進にも精力的に取り組んでいる。

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過大音量が原因で発病。イヤモニにたどりつく。

◆ イヤモニを始めたきっかけは?

大八木:今日はよろしくお願いします。ありがとうございます。

大久保:とんでもないです。久々に甲府にやってまいりました。母の生まれ故郷なんで。

大八木:そういう風にお伺いしていて。お越しになられた時にお話をお伺いしたくて。

今日は、いろいろなイヤモニター、各社さんの色々なスタイルのモニターを使っていらっしゃる。

うちの製品も使っていただいて、半年、四か月くらいですかね。

大久保:あれは、11月の突貫工事で。

大八木:三か月くらいですね。でもだいぶ本数はやっていただいて?

大久保:そうですね。でもそうでもないですかね、十何本ですかね。

大八木:お電話では色々お話をさせて頂いてたんですけど。

大久保:ありがたいことに。

大八木:今日お会いできてありがとうございます。

大久保:光栄です。

大八木:イヤモニがね、今や音楽シーンでは必需品的に皆さん使っていただいているんですけど、今一歩こう、元々イヤモニが何をしてるのかっていう理解が進んでいないようで。演奏する人にとっては演奏する為のツールだっていう認識が当然あるんですけど、それ以外にいろんな役割があって。元々イヤモニが難聴を防止する為に大音量からアーティストの耳を守るっていうことで開発された経緯があって、特にセンサフォニクスのイヤモニはそこを限りなく追及していくっていうことでシリコン製に到達して。

当初はプラスチックで作っていたんですけれど。それでは遮音量が低いっていうことで遮音量を上げなきゃいけない。それは耳を守るために絶対遮音量を上げなきゃいけないってことでシリコン製に到達した訳です。それ以来シリコン製のイヤモニしか作ってないんですけども。

大八木:その辺はなかなか使ってる方も、急に耳が悪くなるわけでもないし、音量による悪影響も劇的に今日明日っていうものでもなくて、だんだんとその影響が出てくるので、なかなか気が付かない人が多いんですよね、遮音性の重要性とか。

大久保:ですよね

大八木:アーティスト活動と難聴っていうのが繋がっているっていうのが、最近は難聴のニュースも増えてきて、音楽シーンからそれが理由で辞めざるを得えないアーティストさんとかも散見するようになって来てるので、少し皆さんが気にされ始めたことはあると思うんですけど。

大久保:そうですね。

大八木:なかなかそこの繋がりっていうのが理解しずらい部分があるので。我々は機器を提供してる側なんですけど、実際に使って、実感としてですね、使ってる人のお話っていうのはやっぱりリアリティがある話なので今日は是非、その辺をお伺いさせていただければなと。

大久保:僕が体験したことしかしゃべれないですけど。

◆ ヘッドフォンを使っていた理由は?

大八木:イヤモニ自身はどれくらい前からお使いになられましたか?

大久保:えーとですね、まだ浅いですね。最後の最後まで抵抗して。僕、こっち(ヘッドフォン)でやってたので。やっぱりあの、やっぱりこの(ヘッドフォン)のほうがいいと思ってたんですね。

大八木:ヘッドフォンの方がいい理由って、その頃はどういう理由でそう思ってらっしゃったんですか?

大久保:やっぱり、大きいウーハーで鳴らすほうが、情報量的には豊かで、なんていうんだろうな、大音量にしなくても聴こえてくるっていう思い込みがあったんですけど。元々が、僕が始めたツアーとか、十九、二十歳くらいなんですけど。その頃は、いわゆる同期(クリック:テンポが分かるリズム音)というものは無くて、生演奏が主だったんですよね。僕が二十四、五くらいまでは殆どの現場で。ずっとヘッドフォンをしてるって事は無かったです。21か2の時に、田原俊彦さんっていう・・・

大八木:山梨の方ですね。

大久保:そうです。そうです。

あのー、その俊ちゃんのをやった時に一曲だけ、当時珍しくそういうのが(クリックが)入ってた。

大八木:映像と合わせるとか、そういうのが?

大久保:いや、ストリングスを多分、入れたり。ようは80年代90年代って、音楽がすっごい最高に凝ってた時代なんですよ。アイドルもなにも関係なく。僕のアイドルの仕事では、そういうことをどんどんやっていって。試していった時代だと思うんですけど。それがコンサートに反映される為に、当時はホーンセクション(管楽器のパート。一般的にはトランペット、トロンボーン、サックスという3種類の楽器で構成)からパーカッションまで入ってたんですけど。さすがにストリングスっていうのは、ちょっとパジェットの問題もあり仲々むずかしいんです。

たとえば東京が最終日の場合はスペシャルで呼ぶとかはできますけど。

大八木:人数が出ちゃいますからね。

大久保:そうです。そうです。全部人力でやってたんですね。

その中でストリングスが入る曲が一曲あってそれをやったんだと思うんですけど。ちょっとあまりにも前で詳細な記憶がないんですけど。そういう所からだんだんと、何ていうんですかね、持ち歩けるリールテープの奴で同期をしだして、始まっていったのが24とか・・・

大八木:1985年とかそれくらいですかね?

◆ クリックを聴きながらの演奏スタイルへ

大久保:88年とかだと思いますね。そういうのが混在し始めましたね。で、たぶん僕がフルでクリックを使わないでやった最後のツアーはチューリップのツアー。そのあと再結成したりしてますけど、一番最初のいわゆるオリジナルメンバーがいた頃の最後のツアーっていうのを僕が参加したんですけど。おそらくそれがクリックが一個もない最後だったと思います。それが23、4でやってたので。88年、そのあたりですね。そのあとはどんどんクリック。全編はいってる。

CHAGE and ASKAもそういう事をやっていて、全部クリックで間のMCの秒数もほぼ決まっていて、ランニングタイムが三時間、全部読めるんですよね。そういうことをステージングスタッフ側がやり始めまして。ミュージシャン側もいい音を出したくて、色々やっていって。一番、がっつりやったのがその時期ですかね。そういう遍歴の中をいいタイミングでやらしてもらいました。

大八木:いろんな形での演奏スタイルを全部網羅されてますよね?

大久保:やってると思います。だから、ドームツアーとかももちろんやりましたし、スタジアムもやったし、それでだんだんだんだん、クリックの(音)漏れっていうのが課題になってくるんですよね。なんでかっていうと、ドラムって一番大きい音を聴いて、自分も大きい音で。クリックの音量を上げないといけないんですけど、苦肉の策でクリックの音のコンコンってだいたい、カウベル(打楽器のひとつで、元来は牛の鈴(ベル)の事。 種類、サイズも様々で、ドラム・セットに組み込むプレイヤーも多い。)の音なんですけど、その裏(拍の裏)にハイハット(2枚のシンバルを上下に組み合わせた楽器)で同じくらいの音量のを入れていただいて、全体のレベルを下げるっていう、ドラマーとしてそういう方向に行きだしたんですね。そうすると、曲中でも裏が聴こえるんで表のカンが聴こえなくてもずっと一緒に行けるっていう。ドラムがクリックを聴いている最後の砦なので。その頃はドラマー以外のプレイヤーは(クリックを)聞いてない事も多かったです。

大八木:けっこう多いんじゃないですかね。クリック。

大久保:最初の頃だけですよ、今はみんな聴きます。

◆ クリックの音漏れが問題に

大久保:それで、クリックの漏れが気になる。イヤモニっていうのが必要になってくる。まずドラマーからいうと、それがまず一番。そしたら、これ耳にも優しいぞと。で、ってことはこれ(ヘッドフォン)要らないよねってなって。

ステージングスタッフ側は、まず(音が)漏れないことと、ドラムの所が一番モニターの音量が大きいんですよ。酷いときなんかタワー(スピーカー)2台立ってて。中域、高域、低域とか全部こっちに当たるようにして気持ちいい状態の中でやる、まずそっちに向いたので。それを表でやると、会館クラスでやると聴こえちゃうんですよね。そうするとRLのシンメトリーが無くなっちゃってぐちゃぐちゃってなっちゃうんですよ。でもドラムのとこってマイクがいっぱいあるから全部の音拾っちゃって。(注:ドラムセットの各楽器にマイクをそれぞれ個別に付けて集音する事が多い)

マイクは外せないけど、これ(ヘッドフォン)外せるんだったらいいよねって。で、今度アクリル板も来て。(注:回りの演奏者に届くドラムの音量を下げる為に、防音用のアクリル板を立てる・・・プロフィール写真参照)そうすると、目をつぶってお客さんが聴いてると仮定したときに、ちゃんとタム(中型の太鼓)が上から流れてくるとか、そういうことが出来るようになったんですよね。どうしても(音圧が)足りない人は(フロアーモニターで)ロー(低音)だけ出してるみたいですけど。僕は全然。

イヤモニになってからは、そうでもないし。

実はヘッドフォンのパットって、これ、科学的には分からないですけど、僕的に言うとすごい集音しちゃうんですよね。周りに出てる音を集めちゃう。その効果が絶対あると思うんですよ。こうやってやってて、パッと外したほうがスッキリしてるし、付けた瞬間にガッーて周りの音が入ってくるんですね。大きく感じるんですよ。だから、ヘッドフォンって集音する。嫌な意味で集音してしまうんだなって、すごくあって。だからヘッドバンドみたいなのして、グーって付けてやってたこともあるくらいです。

◆ 過大音量が原因で発病。音楽から離れる。

大久保:だから、そういう遍歴があって。で、日本って耳のことに関する情報がすっごい遅いじゃないですか?

大八木:はい。

大久保:遅かったし、僕自身もネットができるようになってからだから98年、6、7年くらいか。ちょうど中島みゆきさんのツアー回ってるときに色々調べてて。そしたら中島みゆきさんツアーは全部クリックがあるんですけど、これは(ヘッドフォンは)ダメだと、片耳じゃないと俺たちミュージシャンとして良くないって事で片耳になったんですよね。

それもラジオかなんかの無線用のバードウォッチングの人とかがやるので良いのがあって、それを片方切るんです。切って左側だけにするとかしてモニターはこっから(左側)。こっちから(右側)モニター返してる人は右にして、こう両方。

大八木:それはやっぱりハウスの音(会場の音。臨場感)を聴きながらやってほしいってことですよね?

大久保:でもそれってクリックめちゃ漏れるんですよね。だって剥き出しですもん、ほぼ。くっついてるだけで。で、それがあって、その後浜田省吾さんのツアーに出ることになって、浜田省吾さんの方でも、ほぼ無いんですけど、1、2曲クリック使う曲がある。その時だけ(耳に)掛けて、ローディーの人(注:ステージ廻りの機材管理やセッティングなどを行うスタッフ)が掛けにきてくれたりするんですけど。ちょっと体調が悪くなったんですよ。

大八木:やっぱり聴覚的なバランスが?

大久保:バランスがもう崩れて。それで2001年の春に倒れてしまって。メニエール(めまいと難聴・耳鳴り・耳閉感が同時に重なる症状を繰り返す内耳疾患。メニエール病)。すごいキーンって、それと過呼吸になってしまって。で、一回音楽辞めたんですよ、僕。もうお医者さんに難しいからって。立てないし、一曲叩いたら3分休んでくれなんて、そんなツアーないですから。

レコーディングだったらできるかもしれないけど、って思ったんですけど。やっぱりトラウマが凄くて。何かの音がゴンって聴こえちゃうと、もう痺れちゃって。呼吸、過呼吸になっちゃうんで。

で、諦めて、普通の仕事に就いたんです。で、まぁ結局倒れた時にやってた3アーティストくらいのアーティストの方たちがもう良いだろ?っていって、呼び戻してくれたのが、2003年ですね。2001年に倒れたんで。春に。

◆ ユニバーサル・イヤモニを使い始める

大久保:でまぁ、やってみるか、みたいな。最初は薬をいっぱい飲まないといけなかったんで、30錠くらい一日で。色んな薬を飲まなくちゃいけない。で、だんだんやっぱり楽しいっていうのが出てきて、そっからですね、クリックが無くてもヘッドフォンするようにして、集音するんでここの音を下げてとか。

そうこうしてるうちにShureのE4でしたっけ、断線しちゃうと買い替えないといけないやつ。それが良いっていうんで、それを試したらすごく良くて。それが10年くらい前ですけど。その時に、一緒にやってたのがヒビノっていう音響の、そこがShureの輸入元だったんですよ。

大八木:そうですね。

大久保:そこからE4を買って。やってたんですけど。E4が製造中止になっちゃって。

大八木:もう廃番になってますね。

大久保:それで、二つぐらい買ったんですよ。すぐ断線するんですよ。あの頃のイヤモニの良くないところで。すぐ断線して。で、代わりになるものを探してたんですけど、友達でE4持ってるやつをかき集めて、なんとかやりながら探してたんですけど。

で、出会ったのがWestone(米国のメーカー)。その頃はまだ型は取ってなくて今みたいに(耳型を採取して作製するカスタムではなくての意)。だから、それだったらアメリカから取り寄せちゃおうと思って、アメリカにメール打って、で、送って貰ってそれを使ってたんですけど、やっぱり弱い、線が。替えられるんですけど、しょっちゅう断線してた。

で、これもなぁと言ってた時に須山(須山補聴器 ㈱須山歯研:FitEar)のを使ってる友達がいたので、音を聴きに行った。その時はユニバーサルタイプ・デモ機。型作って(鼓膜に)近くなったら痛い音になりそうな予感がして。

大八木:音が、バリバリっていうか、硬い?

大久保:なんていうんですかね。とってもいい音だと思うんですけど、僕はE4の音を求めてたので。なのでそこがだと思うんですけど。それで須山の方が、「チップだけ作りましょうか?」って言って下さって。それでチップ作ったんです。そのチップの存在を知らなかったので。チップだけ。おそらく僕が作った後チップだけつくるって無くなるって言ってたんで、最後らへんだと思うんですけど。

それで、「何を使ってます普段?」って。で、使ってるのが無いから探してるんだけどって。まぁ800ってのは持ってる、じゃあ800で作った。で、ハイが足りないんで自分のところで(音響卓で)ハイは上げて。で、何年かしてONKYOさんから声がかかって。

大八木:(ONKYOさんが)ブランドを立ち上げた時にアーティストさんに使って貰いたいっていうんで、色んな人に渡してましたね。

◆ 初めてのカスタムイヤモニは格別だった

大久保:そう。それでそんな感じで作って。それをやってみたらご機嫌で。そりゃそうですよね。初めてのちゃんとしたイヤモニだと思うから。すごく良くて。でもだんだん(事業が)縮小してしまって。一応、フィードバックするっていう約束でエンドース(Endorsement:スポンサー契約・製品提供など)してたんです。色々(意見を)返したりしてたんだけど、立ち上げてやろうとしてこう行けなかったんですね。たぶん。

大八木:始めたのは2018年とか19年とか?

大久保:6年前くらいかな。スタジオに来ていただいて、2(IE-J2、IE-M2,低域と高域に2つのBAドライバーを搭載)と3(IE-J3 IE-M3,3基のBAドライバーを搭載)を試して、2のほうがいいなって。で2で作ったんですけど3も試してほしいって。耳型だけ取ったんですけど、そこで担当者が代わって、たぶんトーンダウンしてったんですよね。僕が書いたこととか一回白紙になって。そこから僕からも連絡はとってなかった。(イヤモニの)調子は別に。二つ残ってたし、使ってて。そのうちその(担当の)方が辞めて、新しい方になったら必ずその都度連絡が来るみたいな感じですね。いま4人目くらいの方だと思いますけど。

そうやって、色々話しながら、もっとこうしたほうがいいんじゃないかとか。コネクターがオヤイデのだと、ユニバーサルっていうか、ただ付けるだけなんで。右も左もつけるだけなんで抜けるから。オヤイデとONKYO側の受けが合わなくて本番中に抜けたことがあるんですよ。

で、それを改善したほうがいいよって。SONYの808だとピンなんで。で、しかもぎゅぎゅって締めていく。汗が入らないように、抜けないように。一長一短なんですけどね、抜けないと断線する確率高くなるし。ドラムなんて特に置くところも微妙な位置に置いたりするんで。

なので、そういうフィードバックとか、ひっかけるやつ(外すためのつまみ)があるとボディに圧がいかないんじゃない?とか。僕のも真っ二つに折れましたけど、(ボディーが)割れて。こうやって(耳から)取ってるとか、結局ボディーの一番弱い真ん中のところに負荷かかるんですよ。でもこうやってとると耳の中に入っちゃって痛いので。こうとるしかないじゃないですか。やっぱりボディに負荷がかかって折れる、割れる現象があったらしいですね。僕はたまたま(それまで)なかったんですけど。これが去年の後半に起こって。

松木君(トランペット奏者の松木隆裕氏。Sensaphonicsのミュージシャンイヤプラグのユーザー)の紹介で、こちら(センサフォニクス)に連絡を取って。本当に時間も無いし、ほとんど納期優先って松木君に聞いたら、ここだよって。

◆ 納期優先ですぐに欲しかったら、センサフォニクスを紹介されて

大八木:そうですか、よくご存じですね。それは。

大久保:よくわかんないんですけど、次自分で作る時はここで作るって松木くんが言ってたんで。

大八木:そんなコアな情報お持ちだったんですかね?

大久保:いやーわかんないですね。でも、シリコンだし、ドラマーとかはいいんじゃないかなって。

大八木:うちで作る時は、アーティストさんの時は、ツアーは何時(いつ)からですか?リハ初日はいつですか?って必ず訊くんですよね。だいたいツアーが始まる前にみなさん用意するので。リハの初日がデットラインだっていうスタイルで。そこで何日残ってるかっていう感じで考えてますね。短ければそこに合わせざるおえないし、ちょっと余裕があれば、まぁ普通の納期で大丈夫だしっていうことで。

大久保:僕、エイジングがしたいんで、ほんとは。リハに入る前に流しっぱなしにして。

大八木:そうですね。

大久保:作っていただいたときは一日だけそれができたので。それをやってからエレドラ(エレクトリック・ドラム:叩く部分の振動をセンサーで受け、その電気信号によりサンプリングされた音声や発信器などで作り出した音を鳴らす。電子ドラム。)で試してから、リハに出かけたので。そこで予備知識ができたんですけど。やっぱりリハの最中でもどんどん音が変わってくるじゃないですか。あれはあれで楽しいんですけど、本番が近いと、不安になるんですよね。昔って言葉があれですけど、80年代90年代ってやっぱり最低2週間くらいはスタジオロックアウトであったリハーサルが、今ないじゃないですか、下手すると一日で。

大八木:まぁ3日ぐらいが長いほうですもんね。

大久保:そうすると、なんかあったときに対処が難しいですよね。一週間くらいあると、調整出来たりするんですけど。特にドラムは身体全部使ってるんで。本番中にやるのも絵的によくないし。でも生きてるイヤモニだと思えば。(調整と使い込みによってイメージに)近づいていく感じはあります。

【PART 1】 【PART 2】へ続く 【PART 3】

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