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イヤモニの定期メンテナンス・パッケージサービス
(Introduction of routine maintenance package services)

Sensaphonics社のシリコン製イヤモニターを利用なされているアーティストさま向けに、定期的にメンテナンスするサービスがございます。ツアー終了時など1~2年程度に一度、センサフォニックス・ジャパン・ラボで綿密な検査とメンテナンスを施すことをお勧めし、機器の状態の把握とともに、製品の状態を改善し利用年数を伸ばす事をお手伝い致します。万全の状態で次回の公演が向かえられるようにサポート致します。

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プロ用IEMメーカーならでは!

≪定期メンテナンス・パッケージ≫サービスのご紹介。

現在のシリコンイヤモニターは、従来のアクリル製のように経年劣化や硬質化、特に現場で多い落下での破損というアクシデントも起きない、とても耐久性が高い製品ですが、それらはイヤモニが生みだされて30年、その間のアーティストさま、エンジニアさま方の多くのフィードバックやご意見を頂いてさまざまな改良が繰り返され、機器の性能も飛躍的に向上し、耐久性もよくなり、故障も減少させることができた結果です。

ただ、近年は野外フェスなどでの運用が多くなっており、特に夏に多く開催される音楽フェスでの利用では、大量の汗を浴びて利用されています。このため、ドライバー(発振器)への汗の侵入による不具合の例が見られる傾向にあります。

そこで、個々の依頼で実施していた検査、及びメンテナンスを、センサフォ二クス社として初めて、その両方をパッケージングしたサービスの一環として≪定期メンテナンス・パッケージ≫を行っております。

ツアーが終了した際に、利用していた状態でそのままケースに収納してしまいますと、汗などの影響で湿気の高い状態での保管となってしまいます。イヤモニターは精密機器ですので高湿度は大敵です。次回のツアーの始まる際にメンテナンス検査をしても保管中の悪影響は防ぐことが出来ません。終了時点で行う方が良いでしょう。

なお、メンテナンスとともに周波数検査なども併せて実施しますので、現在お使いの機器の音質状態を定期的に把握することも可能になります。

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≪定期メンテナンス・パッケージ≫

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検査内容は、各ドライバーの周波数波形検査、出力検査、ならびに波形に現われない聴音による詳細な音質・音量確認検査。ケーブルの通電断線検査、MMCX接点検査。顕微鏡による音道チューブ内検査、シェルに破損や亀裂などの異常がないか拡大視認による確認検査をして、検査内容をご報告いたします。

また、メンテナンスと致しまして音道チューブ内の汗等の水分除去、耳垢等侵入異物の除去、乾燥処理。シリコンシェル本体のクリーニング。MMCX接点部分の汗・水分・油脂等の除去クリーニング及び乾燥、接点回復処理。プラグ部分の接点回復処理を実施致します。

料金につきましては、イヤモニ1機につき¥4,000(税込)となります。返送費用はご返送1回につき¥1000(税込)(遠隔地の場合は別途実費)の合計金額となります。

なお、これに要する期間は約10日間程度(稼働日)となります。不具合な部分が見つかった場合はその対応方法等をご相談させて頂きます。また、この検査のタイミングと併せてフィット感の調整加工(費用別途)を行う事もできます。

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(なお、イヤモニター生誕30周年記念のキャンペーン・サービスは終了しております。)

演奏に欠かせないイヤモニターの定期メンテナンスサービスを是非この機会にご利用下さい。

サービス対応機種:Sensaphonics 2XS,2MAX,3MAX,3DAmbient,及びD2

(当サービスはプロアーティスト等音楽関係者向けのサービスとなっていますが、一般オーディオ等でご利用の方も、ご希望があればメンテナンスサービスを同様にお受け致します。)

センサフォニクス・ジャパン(ジェイフォニック㈱)

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Sensaphonics技術革新30年のあゆみ 
Sensaphonicsはイヤモニ開発に留まらず、Respect Your Earsというメッセージをかかげ、WHOや聴覚医療関係との協力、聴覚保全の啓蒙活動等を行っています。

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Sensaphonicsの取組み

イヤモニの誕生

イヤモニは、あの伝説のバンド、グレイトフル・デッドが1992年6月25日に、世界で初めて着装し演奏をすることで始まりました。この時会場にいた人の中で、これが30年後の現在のライブシーンでの世界の標準アイテムに育つことを誰が想像したでしょうか。それまで想像もしなかった未知なる新しい技術を躊躇することなく採用したグレイトフル・デッドのメンバーやエンジニア達の、その慧眼の高さには驚きと賞賛を感じざるを得ません。

当時考え得る最高のステージでデビューを果たしたイヤモニでしたが、人々の話題にのぼることはありませんでした。一部の音楽関係者に知られるだけのイヤモニにはまだまだ解決しなければならない問題が山積みだったのです。しかし静かに生まれたイヤモニは、エンジニア達を始め音楽業界関係者の後押しによって飛躍的な進化を始めます。

1996年にはBA-2ドライバー(世界初のHi-Low2台の組み合わせ)により全音域周波数帯をカバーできるようになります。そして長年研究していたシリコン製造技術の成功によって2001年にはモールドをアクリルから変更し平均遮音量34dBという遮音性能を実現し、会場音のマスキングによる音量過多の問題を解決します。これによってそれまで得られなかった優れたフィット感と遮音性を有する世界初のオール・シリコン製カスタムIEM「ProPhonic 2XS」が誕生したのです。

耐久性への取組み

一般オーディオ用のイヤホンと違い、利用環境の厳しいプロ用機器として耐久性を高める必要性が重要なテーマでした。一旦トラブルが発生するとライブそのものに大きな影響を与えてしまうからです。その点シリコン素材は、メディカルグレードシリコンを採用しているために、変化(容量・耐性)が起きにくく、劣化も柔軟性も失われにくい材質です。そのためその柔軟性によってアクリル製のように落下などで割れず外損トラブルも解消されました。

2004に日本での展開が始まったセンサフォニクスは、国内で初めて製造された1号機となるIEMをジャパンラボが製造し出荷を始めます。IEM運用中のトラブルで発生するケーブルの不具合も2006年に耐久性が高く軽量のモデルをジャパンラボで開発し、そこには演奏中に背中側で揺れるコードを衣装に留める専用シャツクリップが固定できるような改良も施されました。

さらに、現場での緊急なケーブル不具合に対応できるように2ピンタイプの交換式ケーブルへと進化。これは演奏中に不用意に抜けてしまうことを防止する目的で、プラスチックネジをモールドに固定する仕様でした。

更に着脱が可能でかつ予期せぬ逸脱も防ぎつつ、接点への汗の侵入をも防止低減する現在のMMCXケーブルへと進化してきています。これにより現場で事例のあったケーブルトラブルをその場ですぐに対処してライブ本番が迎えられるようになりました。

そして定期メンテナンスパッケージ開始!

精密電気機器であるイヤモニで残された最大の問題が汗など湿気との戦いです。特に湿度が高い日本では最大の難敵と言えるでしょう。ケーブルの電気的な不具合についてはケーブルを交換式にすることで対応出来るようになりました。しかし野外フェスなどが多くなっている昨今のライブ環境はドライバーへの汗の侵入を更に考慮せざるを得なくなっています。音質劣化の問題があるためにドライバーに防水フィルターを設置出来ないプロ用イヤモニとしては、この度開始されたパッケージで定期的にメンテナンスを行うという方法が最も実際的な対応と言えるでしょう。

「イヤモニ」の愛称で呼ばれ、多くのミュージシャンの必需品となったイヤモニター誕生から30年余り、常に現場のニーズを最優先課題としてその解決を目指してきました。今後もSensaphonicsは、お客さまへの感謝の気持ちやお客さまの耳を守り夢や挑戦を応援したいという想いを「Respect Your Ears」というメッセージに込め、各種キャンペーンや啓蒙活動などさまざまな取り組みを実施していきます。

イヤモニターの開発されたストーリーは イヤモニ誕生秘話。(エピソード1)をご覧下さい。

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