Sensaphonics社のシリコン製イヤモニターを利用なされているアーティストさま向けに、定期的にメンテナンスするサービスがスタートしました。ツアー終了時など1~2年程度に一度、センサフォニックス・ジャパン・ラボで綿密な検査とメンテナンスを施すことをお勧めし、機器の状態の把握と利用年数を伸ばすとともに、万全の状態で次回の公演が向かえられるようにサポート致します。
2022年6月25日
プロ用IEMメーカーならではの!
≪定期メンテナンス・パッケージ≫サービスが開始されます。
現在のシリコンイヤモニターは、従来のアクリル製のように経年劣化や硬質化、特に現場で多い落下での破断というアクシデントも起きないとても耐久性が高い製品ですが、それらはイヤモニが生みだされて30年、その間のアーティストさま、エンジニアさま方の多くのフィードバックやご意見を頂いてさまざまな改良が繰り返され、機器の性能も飛躍的に向上し、耐久性もよくなり、故障も減少させることができた結果です。
ただ、近年は野外フェスなどでの運用が多くなっており、ドライバー(発振器)への汗の侵入による不具合例が見られる傾向にあります。そこで、個々の依頼で実施していた検査、及びメンテナンスを、センサフォ二クス社として初めて、その両方をパッケージングしたサービスの一環として≪定期メンテナンス・パッケージ≫を始めることになりました。
メンテナンスとともに周波数検査なども併せて実施して、現在お使いの機器の音質状態を定期的に把握することが可能になります。
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≪定期メンテナンス・パッケージ≫
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こちらは、有料のサービスになりますが、メンテナンス及び検査の内容として、先にイヤモニ本体およびケーブルが正常に動作しているか各種検査を行い、その後、各部位のメンテナンスを行います。
検査内容は、各ドライバーの周波数波形検査、出力検査、ならびに波形に現われない聴音による詳細な音質・音量確認検査。ケーブルの通電断線検査、MMCX接点検査。顕微鏡による音道チューブ内検査、シェルに破損や亀裂などの異常がないか拡大視認による確認検査をして、検査内容をご報告いたします。
また、メンテナンスと致しまして音道チューブ内の汗等の水分除去、耳垢等侵入異物の除去、乾燥処理。シリコンシェル本体のクリーニング。MMCX接点部分の汗・水分・油脂等の除去クリーニング及び乾燥、接点回復処理。プラグ部分の接点回復処理を実施致します。
料金につきましては、イヤモニ1機につき¥4,000(税込)となり、複数機の同時検査の場合2機目以降からは¥500円割引きの¥3,500(税込)となります。返送費用はご返送1回につき¥770(税込)(遠隔地の場合は別途実費)の合計金額となります。
バンドメンバーさまなどご一緒にご依頼頂きますと費用が割引されますので是非ご利用下さい。
なお、これに要する期間は約一週間程度となります。異常が発見された場合はその対応方法等をご相談させて頂きます。また、この検査のタイミングと併せてフィット感の調整加工(費用別途)を行う事もできます。
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≪サービス開始にあわせてキャンペーン割引を実施します!≫
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Sensaphonicsは、1992年6月25日に世界で初めてとなるイヤモニターを発表してから30周年を迎えました。
いまや「イヤモニ」の愛称で一般にも呼ばれ、多くのミュージシャンの必需品となったイヤモニター。お客さまへの感謝の気持ちや、その活動を応援したいという想いをこめて、【イヤモニ生誕30周年を記念して30%の割引キャンペーン】をイヤモニ誕生日の本日から一年間実施致します。
検査メンテナンス(1機目)¥4,000 × 30%割引 ⇒ ¥2,800
同時検査メンテナンス(2機目以降)¥4,000 – ¥500(複数割引) × 30%割引 ⇒ ¥2,450
演奏に欠かせないイヤモニターの定期メンテナンスサービスを是非この機会にご利用下さい。
サービス対応機種:Sensaphonics 2XS,2MAX,3MAX,3DAmbient,及びD2
(当サービスはプロアーティスト等音楽関係者向けのサービスとなっていますが、一般オーディオ等でご利用の方も、ご希望があればメンテナンスサービスを同様にお受け致します。)
センサフォニクス・ジャパン(ジェイフォニック㈱)
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Sensaphonics技術革新30年のあゆみ
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Sensaphonicsの取組み
■イヤモニの誕生
イヤモニは、あの伝説のバンド、グレイトフル・デッドが1992年6月25日に、世界で初めて着装し演奏をすることで始まりました。この時会場にいた人の中で、これが30年後の現在のライブシーンでの世界の標準アイテムに育つことを誰が想像したでしょうか。それまで想像もしなかった未知なる新しい技術を躊躇することなく採用したグレイトフル・デッドのメンバーやエンジニア達の、その慧眼の高さには驚きと賞賛を感じざるを得ません。
当時考え得る最高のステージでデビューを果たしたイヤモニでしたが、人々の話題にのぼることはありませんでした。一部の音楽関係者に知られるだけのイヤモニにはまだまだ解決しなければならない問題が山積みだったのです。しかし静かに生まれたイヤモニは、エンジニア達を始め音楽業界関係者の後押しによって飛躍的な進化を始めます。
1996年にはBA-2ドライバー(世界初のHi-Low2台の組み合わせ)により全音域周波数帯をカバーできるようになります。そして長年研究していたシリコン製造技術の成功によって2001年にはモールドをアクリルから変更し最大の問題だった遮音性能を解決します。これによってそれまで得られなかった優れたフィット感と遮音性を有する世界初のオール・シリコン製カスタムIEM「ProPhonic 2XS」が誕生したのです。
■耐久性への取組み
一般オーディオ用のイヤホンと違い、利用環境の厳しいプロ用機器として耐久性を高める必要性が重要なテーマでした。一旦トラブルが発生するとライブそのものに大きな影響を与えてしまうからです。その点シリコン素材は、メディカルグレードシリコンを採用しているために、変化(容量・耐性)が起きにくく、劣化も柔軟性も失われにくい材質です。そのためその柔軟性によってアクリル製のように落下などで割れず外損トラブルも解消されました。
2004に日本での展開が始まったセンサフォニクスは、国内製造1号機となるIEMをジャパンラボが製造し出荷を始めます。IEM運用中のトラブルで発生するケーブルの不具合も2006年に耐久性が高く軽量のモデルをジャパンラボで開発し、そこには演奏中に背中側で揺れるコードを衣装に留める専用シャツクリップが固定できるような改良も施されました。
さらに、現場での緊急なケーブル不具合に対応できるように2ピンタイプの交換式ケーブルへと進化。これは演奏中に不用意に抜けてしまうことを防止する目的で、プラスチックネジをモールドに固定する仕様でした。更に着脱が可能でかつ予期せぬ逸脱も防ぎつつ、接点への汗の侵入をも防止低減する現在のMMCXケーブルへと進化してきています。これにより現場で事例のあったケーブルトラブルをその場ですぐに対処してライブ本番が迎えられるようになりました。
■そして定期メンテナンスパッケージ開始!
精密電気機器であるイヤモニで残された最大の問題が汗など湿気との戦いです。特に湿度が高い日本では最大の難敵と言えるでしょう。ケーブルの電気的な不具合についてはケーブルを交換式にすることで対応出来るようになりました。しかし野外フェスなどが多くなっている昨今のライブ環境はドライバーへの汗の侵入を更に考慮せざるを得なくなっています。音質劣化の問題があるためにドライバーに防水フィルターを設置出来ないプロ用イヤモニとしては、この度開始されたパッケージで定期的にメンテナンスを行うという方法が最も実際的な対応と言えるでしょう。
「イヤモニ」の愛称で呼ばれ、多くのミュージシャンの必需品となったイヤモニター誕生から30年間、常に現場のニーズを最優先課題としてその解決を目指してきました。今後もSensaphonicsは、お客さまへの感謝の気持ちやお客さまの耳を守り夢や挑戦を応援したいという想いを「Respect Your Ears」というメッセージに込め、各種キャンペーンや啓蒙活動などさまざまな取り組みを実施していきます。
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